ABOUT

ブランドのはじまりは、ディレクター自身の肌でした。

幼いころからアトピー体質で、いわゆる上質と称される洋服に袖を通しても、どこかにチクチクとした違和感を覚える。美しいはずの生地が、心地よさをくれるとは限らない。その小さな痛みの積み重ねが、やがて大きな問いへと変わっていきました。

本当に上質な服とは何だろう。

流行や見た目だけではなく、肌にやさしく、心まで満たしてくれるものをつくりたい。
その想いの原点には、幼少期の記憶があります。針と糸、編み針、色とりどりの毛糸。裁縫や編み物が日常にある環境で育ち、布に触れ、糸を紡ぐ時間は、自然といつか自分のブランドを持ちたいという夢へとつながっていきました。

そしてもうひとつ、胸の奥にあった願い。
後世に、日本の伝統を残したいという想い。

丁寧な縫製、受け継がれてきた技術、素材と真摯に向き合う職人の姿勢。日本には、世界に誇れるものづくりがあります。だからこそ、このブランドはすべての工程を日本で行うことにこだわりました。生地づくりから縫製、仕上げに至るまで、妥協せず、日本の手で、日本の技で。

それは単なる日本製という表記ではありません。
自分自身が本当に着たいと思えるものを、日本でつくるという、揺るぎない決意です。

敏感な肌から生まれたブランド。
けれど目指しているのは、ただやさしいだけの服ではありません。
纏った瞬間にほっとする安心感と、長く愛せる確かな美しさ。そのどちらもあきらめないものづくり。

この一着が、誰かの毎日にそっと寄り添い、
肌にも、心にも、やさしく響きますように。